[東京 24日 ロイター] – 松野博一官房長官は24日の閣議後会見で、東電福島第1原発の処理水の2回目の放出が23日に完了したことを受け、これまでのモニタリング結果からは、放出は計画通り安全に進んでいると指摘した。海洋放出の安全性に関し国内外に透明性高く情報発信を行っており、「国際的にも科学的知見に基づく冷静な対応が広がっている」との認識を示した。

中国やロシアによる日本産水産物輸入の全面的な一時停止措置を巡っては、科学的根拠に基づかない対応だとし、あらためて「極めて遺憾」と表明。引き続き政府一丸で措置の即時撤廃を求めていくとした。

  24日から27日にかけて国際原子力機関(IAEA)の職員や専門家が訪日し、放出開始後では初めての安全性に関するレビューを行うことになっている。松野官房長官は、放出開始後のモニタリングの状況や放出設備の確認などをIAEAがしっかりレビューすることは「極めて重要」と指摘した。