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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が、教団系の機関誌を毎月無料で盛山正仁文部科学相の地元事務所宛てに発送していたことについて、盛山氏は20日の記者会見で「こちらからお願いしたものではなく、一方的に送られてきたもの。私が一つ一つ目を通すことはない」と述べた。また、「何ら恥ずべき行為をしていない。職責をまっとうしたい」と重ねて辞任を否定した。

 盛山氏は昨年9月に宗教法人を所管する文科相に就任。教団の友好団体の会合に一度出席したことを認め、「今後は関係を絶つ」として翌10月には教団への解散命令を請求していた。ただ、それ以外の接点が相次ぎ発覚している。

 今回、地元事務所に送られていたことが明らかになった機関誌は、教団の友好団体の会員向け月刊誌「世界思想」。毎号に教団創始者の故・文鮮明(ムンソンミョン)氏のメッセージなどが掲載されている。

 安倍晋三元首相銃撃事件を機に教団への批判が高まって以降、受け取り側が教団側に連絡して発送が停止された例も複数あるが、盛山氏側からそうした意思表示はなく1月にも発送されていた。この点を問われた盛山氏は「現在、解散命令請求をしている当事者でもあり私からアクションを起こすのはどうかと思う」としつつ、「疑念が生じないよう行動することを考えたい」とも話した。

 教団側からの選挙支援など、接点を指摘する報道について「あちらから狙われたんだろうと思います。(テレビ放送のある予算委員会中などの)タイミングを計って出してきたことはあるんじゃないかと思います」とも述べた。

野党の国会戦術にも言及「国会での追及、新しいネタなく手詰まりに」

 会見では、自身への不信任決議案が20日午後に衆院本会議で採決されるのを前に、野党の国会戦術に関して自説を展開する場面もあった。

 盛山氏は自身をめぐる報道が続いていることについて「どこかの報道にもありましたけれども、国会での追及にあんまり新しいネタがなくて、手詰まりになっていること。そして旬を過ぎようとしているような書きぶりもありましたけれども、そういうようなタイミングだ」と言及。「日程闘争をするという一部野党のご意向もあってこういうことになっているのではないかなと私自身は感じる」と語った。

 そのうえで、新年度予算案の年度内成立を確実にしたい与党の国会戦略を踏まえ、「(野党側が)ちょうど攻撃をする、与党を批判するのにちょうどいい材料としてこういう報道が出て、使われたということではないか」とも述べた。