Naomi Tajitsu、Jonathan Ferro
- 景気減速の証拠はあるが、経済はむしろ力強い-ルービニ氏
- 株式市場のリセッション予測、的中率は3割程度-ルービニ氏
著名エコノミストのヌリエル・ルービニ氏は、市場は米経済がハードランディングに向かっているとの見方から積極的な利下げを織り込んでいるが、悲観的になり過ぎていると指摘した。
2008年の金融危機を事前に警告し「ドクタードゥーム(破滅博士)」の異名を取るルービニ氏は「景気減速の重大な証拠はいくつかあるが、データが近い将来のハードランディングを示唆しているとは思わない。どちらかといえば、経済には力強さがある」とブルームバーグテレビジョンのインタビューで述べた。
2日発表の雇用統計が雇用者数の急減速を示し、市場は連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に約100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを実施すると織り込んでいる。
米失業率またも上昇、雇用者数は予想以上に減速-9月利下げ固まる (3)
市場はリセッション(景気後退)に神経をとがらせているが、市場の予測は過去に間違ってきたとルービニ氏は指摘する。
「株式市場のリセッション予想は10回のうち当たったのは3回程度だ。債券市場や逆イールドについても同じことが言える。市場はFOMCについてさえ間違ってきた」とルービニ氏。「経済状況や金融政策の行方に関して、市場はしばしば間違えている」と語った。
原題:Roubini Sees No Signs of a US Hard Landing or Big Fed Rate Cuts(抜粋)