▽トランプ氏、イランとの戦争で「大きな波はまだ」=報道<ロイター日本語版>2026年3月3日午前 1:00 GMT+9

[ワシントン 2日 ロイター] – トランプ米大統領は2日、CNNとの電話インタビューで、イランとの戦争で「大きな波」はまだ来ていないと語った。また、イランの最高指導者ハメネイ師死亡後、誰が新しい指導者になるのかは米国は把握していないとした。
トランプ大統領は「われわれはまだ彼らに厳しい打撃を与え始めてもいない。大きな波はまだ起きていない。大きな波はもうすぐ来る」と語った。
現時点で誰がイランを率いているのかは不明とし、「誰が指導者なのか、誰が選ばれるのか、私たちには分からない」と述べた。
戦争がどの程度続くかについては、「あまり長く続くのは見たくない。4週間くらいだろうと常に思っていた。予定は少し早まっている」とした。
▽イラン紛争、レバノンに拡大 クウェートが米軍機を誤って撃墜<ロイター日本語版>2026年3月3日午前 7:11 GMT+9
[ドバイ/ワシントン 2日 ロイター] – 米国とイスラエルによるイランへの空爆は2日、さらに拡大し、終結の見通しは立っていない。イスラエルは、親イラン武装組織ヒズボラの攻撃を受け、ヒズボラが拠点とするレバノンのベイルート南郊を空爆。イランは湾岸諸国へのミサイルやドローン(無人機)による攻撃を続けている。
トランプ米大統領は、イランの核開発と弾道ミサイル開発計画を阻止するため、米軍に攻撃を命じたとし、必要な限り戦争を続けると表明。作戦の期間について「当初は4─5週間と見込んでいたが、それよりはるかに長く続ける能力がある」と強調した。
イランへの攻撃により、湾岸地域は戦争状態となり、世界の航空輸送が混乱、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡も封鎖され、原油価格が急騰している。
イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊(IRGC)」の司令官は2日、ホルムズ海峡を封鎖したと明らかにし、同海峡を通過しようとする船舶は「炎上させる」と警告した。
米中央軍は2日、イラン攻撃が行われるなか戦闘中のF15戦闘機3機がクウェートの防空システムにより誤って撃墜されたと発表した。乗組員6人全員は機内から脱出し、救助されて容態は安定しているという。

米軍はイラン国内で1250以上の標的を攻撃し、イランの艦船11隻を破壊したと発表した。
イランに対する軍事作戦ではこれまでに米軍兵士6人が死亡しており、いずれも週末にイランが報復としてクウェートで行った攻撃によるものだ。
週末のロイター/イプソス世論調査によると、作戦を支持する米国民は4人に1人にとどまり、中間選挙を控え、共和党にとって重大な政治的リスクとなる可能性がある。
トルコのエルドアン大統領は、米国とイスラエルによるイランへの攻撃は国際法の「明白な違反」だと批判した。

▽ハメネイ師殺害で報復攻撃も、米国土安全保障省が脅威評価報告書<ロイター日本語版>2026年3月3日午前 8:55 GMT+9

[ワシントン 2日 ロイター] – ロイターが確認した米国土安全保障省の評価によると、イランとその代理勢力は、イスラエルと米国の攻撃でイラン最高指導者のハメネイ師が殺害されたことへの報復として、米国を標的とした攻撃を行う可能性がある。
同省情報分析局が2月28日に作成した脅威評価報告書は、イランとその代理勢力が米国を標的にした攻撃の脅威を「おそらく」もたらすと指摘。ただし大規模な物理的攻撃の可能性は低いとしている。
短期的にはイランと結託した「ハクティビスト」による低レベルのサイバー攻撃が米ネットワークに対して行われる可能性が主な懸念だと付け加えている。
ノーム国土安全保障長官は「私は国土に対する潜在的な脅威を注意深く監視・阻止し続けるため、連邦情報機関および法執行機関と連携している」とする声明を出した。
▽プーチン氏、湾岸4カ国首脳と相次ぎ電話会談 中東沈静化に仲介意欲<ロイター日本語版>2026年3月3日午前 4:16 GMT+9
Ksenia Orlova , Dmitry Antonov, Andrew Osborn

[モスクワ 2日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は2日、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を受け湾岸アラブ4カ国の首脳と電話会談を行い、イランに対する攻撃を非難した上で、ロシアはイランとの関係を活用して中東情勢の沈静化に向け支援する用意があると伝えた。
湾岸アラブ諸国は米国とイスラエルによる攻撃に対する報復でイランのミサイル攻撃の標的になっている。ロシア大統領府によると、プーチン氏はアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、サウジアラビア、カタールの首脳と相次いで電話会談を実施。米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を正当性のない攻撃と非難した上で、即時停戦の必要性と、政治、外交プロセスに戻ることの重要性を強調した。
UAEのムハンマド大統領との会談でUAEが受けた攻撃を巡りイランとの「仲介役」を務める用意があると伝えたほか、カタールのタミム首長との会談で紛争の拡大や第三国が巻き込まれるリスクに懸念を表明。バーレーンのハマド国王との会談では地域の安定化に向けあらゆる支援を行う姿勢を示した。
サウジアラビアの事実上の権力者ムハンマド皇太子との会談では、ロシアはイランと湾岸諸国の双方と友好関係を持っているため、地域の安定化に寄与できると伝えた。
プーチン氏は1日、イランのペゼシュキアン大統領宛ての書簡で、イランの最高指導者ハメネイ師とその家族が米国とイスラエルの攻撃で死亡したことについて、「冷酷な」殺人であり、人間の道徳規範と国際法のあらゆる規範に違反していると非難。ロシア外務省も声明で米国とイスラエルを非難したほか、ロシア大統領府は、イラン指導部と引き続き緊密に連絡を取り合っていると明らかにしていた。
ただ、ロシアはウクライナ和平協議の仲介役を務めるトランプ米政権との関係悪化は避けたい考え。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシアには守るべき「自国の利益」があり、ウクライナを巡る交渉を継続することがロシアの利益にかなうと述べている。
▽イラン作戦、「終わりのない戦争」ではない=米国防長官<ロイター日本語版>2026年3月3日午前 12:08 GMT+9
Phil Stewart, Idrees Ali, Doina Chiacu, Susan Heavey

[ワシントン 2日 ロイター] – 米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長は2日、イランに対する軍事作戦「猛烈な怒り」について、米軍の目的達成には時間がかかり、さらなる攻撃も予想されると述べた。
ケイン氏は記者団に対し「一夜にして終わる作戦ではない」とし、「場合によっては非常に困難なものになるだろう」と語った。米国が中東地域への追加部隊の派遣を継続していると明らかにした。
ケイン氏はまた、米国側の犠牲者が増えることが見込まれるとの考えを示唆。米軍は損失を最小限に抑えるよう努力するが「これは大規模な戦闘作戦だ」と述べた。
ケイン氏と共同記者会見に臨んだヘグセス米国防長官は、軍事作戦の長さを決めるのはトランプ大統領とした上で、作戦が一夜にして完了することはないことを認めつつも、「これはイラクではない。終わりのない戦争」にはつながらないと強調した。
作戦の目的がイランのミサイル、海軍、その他の安全保障関連インフラの破壊だとも述べた。
ヘグセス氏は、トランプ大統領がイランへの攻撃は4週間続く可能性があるとの見方を示した後にもかかわらず、大統領がスケジュールに縛られることはないだろうと述べた。
また、地上に米部隊はいないとしつつ、その可能性を否定することも避けた。
米軍は2日、イラン作戦の結果、これまでに計6人の米兵が死亡したと発表。戦闘中のF15戦闘機3機がクウェートの防空システムにより誤って撃墜され、乗組員6人が負傷したことも明らかにした。
国防総省によれば、さらに数人の米軍兵士がこれまでに重傷を負っている。