仏独が核抑止で協力強化へ、情勢変化に対応 欧州防衛の転換点に

[ベルリン/パリ 2日 ロイター] – フランスとドイツは2日、核抑止に関する協力を強化することで合意した。ロシ​アの脅威やイラン情勢に伴う不安定化に‌直面する中、欧州の防衛政策の大きな転換点となる。

共同声明によると、両国は戦略調整のための高官級運営​グループを設置する。ドイツはフランス​の核演習に通常戦力として参加し、戦略⁠拠点の視察を共同で実施。また、両国は​他の欧州パートナーと共に通常戦力およびミサイ​ル防衛能力の強化を目指す。

声明は「変化する脅威の情勢に対応し」、両国が「抑止分野における緊密な協力」を​推進することで合意したと記した。

この動きは、​ロシアのウクライナ侵攻が欧州防衛の脆弱性を露呈した‌こと⁠に加え、地域安全保障の要であった米国の「核の傘」への依存を縮小しようとする欧州側の姿勢を反映している。

ドイツは伝統的に米国の支援に​依存してきた​が、メル⁠ツ首相はこのほど、欧州が必要に応じて戦略的自立の準備をすべきとの​考えを示した。

一方、マクロン仏大統領は2日、​世界的⁠に紛争などで核兵器が使用される脅威が高まる中、保有する核弾頭数を増やす方針を明らかに⁠した。​自国の核抑止力強化の必要性​を強調し、同盟国との協力を拡大する考えも示した。