• 実際に停止なら戦争再開望まないというシグナルに-識者
  • トランプ氏、イランとの協議は2日以内に開かれる可能性がある-NYP
ホルムズ海峡付近に滞留する船団(3月)
ホルムズ海峡付近に滞留する船団(3月)Photographer: Altaf Qadri/AP Photo

Ben Bartenstein

イランはホルムズ海峡経由の海上輸送を一時的に停止することを検討している。米国の封鎖を試し、次回の和平交渉を頓挫させることがないようにするためだ。

  関係者によると、米国とイランが次回会談に向け調整を進めている外交的に微妙な時期に直接的な事態のエスカレートを避けたいという思惑が、一時的な輸送停止を検討している背後にあるという。関係者は非公表の協議内容だとして、匿名を要請した。

  「イランが実際に海上輸送を停止するなら、同国も事態の沈静化を求めており、本格的な戦争の再開は望んでいないというシグナルになる」と、新アメリカ安全保障センター(CNAS)の上級フェロー、レイチェル・ジエンバ氏は指摘。「輸送の一時停止は、石油市場の供給不足を一時的に悪化させるだろうが、世界の市場は短期的な供給不足ではなく、合意の可能性に注目する公算が大きい」と論じた。

  在英イラン大使館とイラン外務省は、コメントの要請にすぐには応じなかった。

  ブルームバーグの報道によると、トランプ大統領がイランの石油輸出を抑え込もうと海上封鎖に踏み切る一方で、両国は停戦延長に向け再び交渉を行うことを検討している。停戦期限が来週切れる前に、新たな協議を行うことを目指している。

関連記事:米国とイランが再協議を検討、停戦延長目指す-関係者

  ニューヨーク・ポストがトランプ氏へのインタビューを基に報じたところによれば、同氏は米国とイランの協議はパキスタンで「2日以内に開かれる可能性がある」と述べた。

  数日間の海上輸送停止であれば、協議再開に向けた取り組みを損なうような事態を防止するため実行可能かつ実利的な措置と見なされると、事情に詳しい関係者が述べた。

  この関係者によると、イランの判断はなお流動的だという。例えば、同国のイスラム革命防衛隊は急に方針を転換し、米国の封鎖に挑みかかり何も結果を伴わないことを証明しようとする可能性もあるが、そうなれば外交的な取り組みは脱線する恐れがある。

原題:Iran Weighs Pausing Hormuz Shipping to Avoid Derailing Talks (1)

Trump Says Iran Talks Could Happen Over Next Two Days: NYP(抜粋)