- トランプ氏、協議はパキスタンで「2日以内に開かれる可能性」-NYP
- サウジは米国にイラン海上封鎖解除を働き掛け、影響を懸念-WSJ
Ben Bartenstein、Arsalan Shahla
米国とイランは、停戦延長に向けた協議を数日中に再び行うことで調整を進めている。一方、トランプ大統領は和平協議で譲歩を引き出そうとイランの海上封鎖に踏み切り、同国の石油輸出を遮断しようとしている。
事情に詳しい関係者によると、今月7日に発表した停戦期限が来週切れる前に新たな協議を行うことが目的だ。開催地は先週末に1回目の直接交渉を実施したパキスタンが提案されている候補の一つだが、他の場所も検討されていると、関係者は述べた。
ニューヨーク・ポストがトランプ氏へのインタビューを基に報じたところによれば、同氏は協議がパキスタンで「2日以内に開かれる可能性がある」と述べた。
米海軍がイランの港湾や沿岸地域への往来を行う船舶の通航封鎖を実施してから数時間後の13日、トランプ氏はホワイトハウスで、「今朝、妥当な人たち、然(しか)るべき人たちから電話があった。彼らは合意をまとめたがっている」と語った。

トランプ氏が交渉再開の意思を示したことを受け、戦争終結に向けた合意がまとまるとの期待から14日の市場で原油価格は下落、株価は上昇している。
週末にイスラマバードで行われた第1回の直接交渉では合意を生み出せなかったが、最新の動きは双方が外交的な取り組みを放棄していないことを示す。ロイター通信は関係者4人の話として、米国とイランの交渉チームが週内にイスラマバードに戻る可能性があると報じた。確固たる日程はまだ設定されていないという。ロイターは情報源を明らかにしていない。
協議がスイスで行われるとの観測も浮上。これについてスイスは、戦争終結の取り組みに外交的な支援を提供する用意があると表明した。中立国のスイスは、米国とイスラエルが2月末にイラン空爆を開始する前、イランの核開発計画を巡る協議の場を提供していた。
戦争で数千人の死者が発生し、インフラは打撃を受け、ペルシャ湾地域からのエネルギー供給は混乱した。市場はこれに動揺し、世界的なインフレ危機が起きるとの懸念も生じている。
7日の停戦合意の後、レバノンを除き戦闘行為はほぼやんだ。レバノンではイスラエルが親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラを掃討しようと、激しい攻撃を続けている。
イスラエルとレバノンは戦争の解決に向け、14日にワシントンで協議する予定。レバノン政府によると、同国ではイスラエルによる攻撃で2000人以上が死亡し、百万人以上が避難を余儀なくされた。
サウジ、米国の海上封鎖解除を働きかけか
米国の重要な同盟国であるサウジアラビアは、米国の海上封鎖が緊張激化や地域の他の航路への影響を招く恐れがあるとして解除を求めていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が匿名のアラブ当局者の話として報じた。
ホルムズ海峡の通航遮断は、イラン産原油の最大の購入国であり続けている中国にとってもリスクだ。中国は、海上封鎖は世界の貿易を脅かしかねないとして、即時停戦を求めている。
トランプ氏は交渉が決裂したのは、イランが核開発計画の維持に固執したためだとの主張を繰り返し、その譲歩なしに合意はないとの立場を強調した。
一方、初回の協議で米代表団を率いたバンス副大統領は次回の協議に含みを持たせている。
13日のFOXニュースとのインタビューで、「交渉では一定の進展があった」とし、双方のレッドラインやイラン側の対応の仕方が明確になったと発言。次回会合の有無について問われると「それはイラン側に問うべき問題だ。ボールは彼らのコートにある」と述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が事情に詳しい関係者の話として報じたところによると、米国はイランに20年間の核開発凍結を提案。これに対しイランは、戦争前の協議で提示した内容に似た最大5年の凍結を対抗案として示したという。
イランは週末の協議決裂の原因は米国にあると非難する一方で、交渉継続の余地も残している。ペゼシュキアン大統領は、国際法と規則の枠組み内で協議を継続する用意があると政府系ポータルサイトの声明で表明した。
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原題:US, Iran Seek More Ceasefire Talks Amid Hormuz Blockade(抜粋)