- 目的地はイラクのバスラ、ベトナム向け貨物の積み込みを予定
- 米軍の封鎖後、ホルムズ海峡を西に進む初のタンカー

ホルムズ海峡通過を週末に断念したイラクに向かう超大型原油タンカー(VLCC)が、海峡を通過しペルシャ湾に入った。米国によるイラン港湾封鎖の発動後、西向きに航行した原油タンカーとして初めてとなる。
ホルムズ海峡を通過する船舶の往来は依然として極めて限定的だ。制裁対象でもなくイラン行きでもない「Agios Fanourios I」は、目的地をイラクのバスラと発信しており、ベトナム向け貨物の積み込みを予定している。
米国の艦隊はオマーン湾の海峡外で航行を妨げており、米制裁対象の「Rich Starry」を含む一部タンカーを引き返させたとみられる。米政府は封鎖初日に6隻がUターンしたとしているが、詳細は明らかにしていない。
イランは現在、海峡封鎖を試すことで対米交渉が頓挫する事態を避けるため、原油出荷を短期的に停止する案を検討している。
イランのファルス通信は、米軍艦の存在にもかかわらず、名称不明の大型タンカー1隻がホルムズ海峡を通過してイラン海域に入ったと報じた。これは、海峡を抜けてペルシャ湾に向かっている米制裁対象の「Alicia」を指す可能性がある。

Agios Fanourios Iがペルシャ湾に戻る最初の試みは、米国とイランの協議が決裂したことを受けて12日に中断され、海峡手前で引き返していた。
データベースのエクアシスに記載されたAgios Fanourios Iの運航管理会社イースタン・メディタラニアン・マリタイム(イーストメド)に対し、営業時間外に電話と電子メールで問い合わせたが、直ちに回答は得られなかった。
航行を続けているRich Starryは、指示待ちを示す信号を発している。これは通常、明確な寄港地が定まっていないことを意味する。船舶追跡データによると、同船はペルシャ湾を出た際と同じ貨物を満載した状態だが、その内容は直ちには確認できなかった。
原題:Iraq-Bound Tanker Sails into Gulf after Second Attempt at Hormuzk、Iraq-Bound Tanker Attempts Hormuz Crossing Into Persian Gulf (抜粋)