• 停戦期限「ワシントン時間22日夕」とトランプ氏-電話インタビュー
  • 合意成立までホルムズ海峡は開放しないと言明-原油価格は上げ拡大
トランプ米大統領
トランプ米大統領Photographer: Graeme Sloan/Sipa

Jeff Mason

トランプ米大統領は、イランとの2週間の停戦を延長する可能性は低いと述べた。また、合意が成立するまでホルムズ海峡は封鎖された状態が続くとの見方を示した。戦争終結に向けた交渉の緊迫度が高まっている。

  トランプ氏は20日の電話インタビューで、4月7日に発表した停戦は「ワシントン時間22日夕刻」に期限を迎えると述べた。交渉のための時間をさらに確保する可能性を示唆した格好だ。ただ、期限までに合意に至らなければ「延長する可能性は極めて低い」とも語った。

  「拙速に悪い合意を結ぶつもりはない。時間はいくらでもある」としている。

  インタビューで同氏は、ホルムズ海峡の封鎖を当面維持する方針を改めて示し、「彼らは私に海峡開放を求めている。イラン側は強く望んでいる。だが合意が成立するまでは開放しない」と述べた。

  トランプ氏の発言を受け、原油価格は上げ幅を拡大した。投資家は、同海峡を通じたエネルギー輸送がどのように、あるいはいつ本格的に再開されるかを注視している。

  次回の協議はパキスタンで開催される見通しで、20日になってその詳細が明らかになり始めた。匿名を条件に語った関係者によると、イランも代表団を派遣する見込みだ。これに先立ち、イランは米国との再協議への参加に慎重な姿勢を示していた。

  トランプ氏によると、バンス副大統領が20日にパキスタンに向けて出発し、「21日夕もしくは22日朝」に交渉を再開する。トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏とウィトコフ特使も同行する見通しだ。

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イラン船籍の貨物船に乗り込む米海兵隊員を乗せたヘリコプター(米中央軍が公開)Source: US central command

  トランプ氏は協議に前向きな見方を示し、自ら出席したい考えに言及した一方、必要になるとは考えていないとも発言。「会合は開かれる見通しだ。イランは協議を望んでおり、望むべきでもある。良い結果になり得る」と語った。

協議控え主導権争い

  再協議を前に、双方は駆け引きを繰り広げている。イランのペゼシュキアン大統領は「米国の行動に対する根深い歴史的不信がイランには残っている」とX(旧ツイッター)に投稿。さらに「イラン国民は力には屈しない」と強調した。こうした発言は、トランプ氏が合意に至らなければイランは「非常に厳しい打撃を受ける」と述べた後に出された。

  トランプ氏は17日、イランが核開発計画の無期限停止に同意したと述べ、「主要な論点の大半はほぼ固まった。進展はかなり速いだろう」と語っていた。イランもホルムズ海峡の再開を発表し、和平への期待が高まったが、その後にトランプ氏が米国による海峡封鎖を維持するとしたことを受け、イランも再び閉鎖に動いた。週末には、米海軍がオマーン湾でイラン船籍の貨物船を拿捕した。

  電話インタビューでトランプ氏は「私は海峡を封鎖している。彼らの船は拿捕した。必要なら、さらに5隻拿捕する用意がある」と述べた。

  ホルムズ海峡問題に並び、最大の火種とされるのがイランの核開発だ。トランプ氏は、核兵器保有の野心を放棄し、濃縮ウランの備蓄を引き渡すようイランに求めている。一方、イランはウランの放棄に難色を示し、核計画は平和目的だとしている。

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イスラマバードの街頭に掲げられた看板Source: AP

原題:Trump Aims to Seal Iran Deal, Says Truce Extension Unlikely (1)(抜粋)