• 制裁対象の無国籍船「Majestic X」、偽装船籍で航行か
  • ペルシャ湾沿岸から離れた海域でもイラン石油取引を標的
米軍、インド洋でイラン産原油輸送の超大型タンカーに乗り込み(4月23日)
米軍、インド洋でイラン産原油輸送の超大型タンカーに乗り込み(4月23日)Photographer: @DeptofWar

Weilun Soon

米軍はインド洋で、イラン産原油を積載した制裁対象の超大型タンカーに乗り込んだ。イランの海運封鎖に向けた最新の取り締まり措置となる。

  米軍は22日夜から23日朝にかけて、「制裁対象の無国籍船 『Majestic X』」に乗り込んだと、米国防総省がX(旧ツイッター)への投稿で発表した。同船は「Phonix」としても知られ、200万バレルの原油を輸送できる超大型原油タンカー(VLCC)だ。

  過去数日にわたり、複数の超大型タンカーの拿捕(だほ)が相次いでいる。今回の作戦は、米国がペルシャ湾沿岸から数百マイル離れた海域でもイランの石油取引を標的にする用意があることを改めて示した。米軍は20日にも、同じ海域のスリランカ東方付近で別の原油タンカーを拿捕していた。

  国防総省はMajestic Xを無国籍船と説明し、国際海運データベースのエクアシスは同船が偽装船籍で航行していると記載している。

  米国がイランへの圧力を強める一方、イランはホルムズ海峡の通航をほぼ停止させており、数億バレル規模の石油や燃料の輸送に加え、その他商業船の往来も阻まれている。

  その結果、原油や天然ガス価格は戦争開始時より大幅に上昇している。供給量が当面増加する兆しは乏しく、産油国による減産も進んでいる。

原題:US Boards Supertanker Carrying Oil From Iran in the Indian Ocean(抜粋)