- 数週間後にIPOを控えていたセレブラスに接触も拒否される-関係者
- セレブラスはIPO株価を13日決定へ、企業価値は約5.37兆円か

Edward Ludlow、Ryan Gould、Ian King
ソフトバンクグループと傘下の英アーム・ホールディングスは、数週間後に新規株式公開(IPO)を控えていた人工知能(AI)向け半導体メーカーの米セレブラス・システムズに買収を打診していた。事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。
ソフトバンクGとアームはセレブラス買収に初期的な関心を示したが、同社はこれを拒否したという。
ソフトバンクGとアーム、セレブラス各社の広報担当者はいずれもコメントを控えた。
セレブラスは13日にIPO株価を決定する予定で、企業価値を約340億ドル(約5兆3700億円)と評価される可能性がある。セレブラスはIPO価格を仮条件レンジ(1株150-160ドル)の上限を超える水準に設定する見通しだと投資家に伝えたと、ブルームバーグはこれまで報じた。最終的な評価額は株式の売却数によって依然として変わり得る。
セレブラスは年初来で最大の上場案件になると見込まれている。同社は3000万株を売却し、約48億ドルを調達する見通しで、半導体企業としては過去最大のIPOとなった2023年のアームに迫る規模だ。同社は投資家の強い需要を取り込み、エヌビディアの対抗馬としての地位を確立することを狙う。
一方、ソフトバンクGは半導体分野へのエクスポージャーを拡大している。昨年終盤にはサーバー用プロセッサーを手掛けるアンペア・コンピューティングの65億ドル規模での買収を完了した。
アームも大規模な製品拡充に乗り出している。半導体メーカー向けの技術ライセンス供与で成長してきた同社は、ここにきて初めて自前の半導体チップを投入する計画だ。
この戦略転換が新たな高成長時代をもたらすとの期待から、株価は今年に入り約2倍に値上がりした。経営陣は、AIデータセンター向け需要の急拡大を取り込む構えだ。
セレブラスは同じ分野に対し、独自のアプローチで挑んでいる。同社の技術は、単一のシリコンディスクから作られる巨大なチップに依存している。他のプロセッサーははるかに小型であり、1枚のシリコンウエハーから多数製造されるのが一般的だ。
OpenAIはセレブラスの顧客であり、今年に入り同社製のチップを用いて訓練されたモデルを発表した。
原題:Arm, SoftBank Said to Have Tried to Buy Cerebras Before IPO (1)(抜粋)