14日に北京で行われた米中首脳会談で、日中関係の悪化が議題に上っていたことがわかった。 習近平 国家主席が高市首相を名指しで非難したのに対し、トランプ大統領は首相の指導力を評価して擁護したという。会談後、トランプ氏が首相に電話で内容を共有し、日米の緊密な連携を確認したものの、日本政府内では、中国との緊張は長期化が避けられないとの見方が広がっている。

複数の政府関係者が明らかにした。習氏は14日の会談で、首相と台湾の 頼清徳 総統の2人を名指しし、両氏が地域の平和を脅かしているとの主張を展開した。その上で、両氏を支援しないようトランプ氏に迫ったという。

台湾有事を巡る昨年11月の首相の国会答弁に中国が反発して以降、米中首脳が対面で会談したのは、この日が初めてだ。習氏には、「独立勢力」と敵視する頼氏とあわせて首相を非難することで、日米同盟にくさびを打ち込む狙いがあったとみられる。
対するトランプ氏は、習氏に同調せず、首相は批判されるような指導者ではないとの認識を示した。
3月のワシントンでの日米首脳会談では、トランプ氏は、先の衆院選で圧勝した首相の指導力をたたえ、「(日本と中国が)少し緊張した関係にあることは知っている。習氏との会談では、日本を称賛するつもりだ」と話していた。
トランプ氏は訪中を終えた15日、大統領専用機から首相に電話をした。電話会談後、首相は記者団に「日本に大変なお力添えをいただき、深く感謝を申し上げた」と語ったが、具体的な内容は明らかにしなかった。
日本政府高官は「トランプ氏が習氏の前で首相への信頼がにじむ発言をしてくれ、日米の結束を中国に示せた」と評価する。
もっとも、習氏が米国との首脳会談で首相への不満をあらわにしたことは反発の大きさを物語っている。日本政府は、日中首脳会談の実現は当面困難だとの認識を強めている。権力集中が進む習氏と接触できなければ、緊張緩和は容易でなく、打開策は見いだせていない。年内にさらに3回の米中首脳会談が見込まれる中、日本政府は米国と連携しながら、対中外交を練る方針だ。
▽高市首相、中国炭鉱ガス爆発事故に「大変心を痛めている」…SNSに日本語・中国語・英語で<読売新聞オンライン>2026/05/23 23:02
高市首相は23日夜、自身のX(旧ツイッター)で、中国山西省の炭鉱で起きたガス爆発について、「大きな被害が生じていることに大変心を痛めている。犠牲になられた方々に哀悼の意を表す」と書き込んだ。
投稿は日本語と中国語、英語で行った。