トランプ米大統領=27日、ホワイトハウス(AFP時事)
トランプ米大統領=27日、ホワイトハウス(AFP時事)

 【ワシントン、カイロ時事】米ニュースサイト「アクシオス」は30日、米イランの交渉担当者が暫定合意したとされる60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書の草案について、トランプ米大統領が複数の修正を求めたと報じた。イランで対米交渉を担うガリバフ国会議長は31日、「イランの権利が確保されるまで合意することはない」と強調。容易には修正を受け入れない強硬姿勢で、交渉がしばらく続く見通しが強まっている。

トランプ氏、覚書承認の「最終判断」見送りか イランとの合意案議論―海峡開放・核で隔たり残る

 トランプ氏は29日、ホワイトハウスで覚書の草案について「最終判断」(同氏)を下すための会合を開催した。だが、アクシオスによれば、イランが保有する高濃縮ウランの米国への引き渡しや時期に関し、トランプ氏がより具体化するよう主張。判断を先送りしたもようだ。

 トランプ氏が検討した覚書草案では、イランが核開発を断念するとの確約が含まれているが、詳細には触れていないとされる。トランプ氏はまた、イランが事実上封鎖する原油輸送の要衝ホルムズ海峡の通航再開に関する文言についても修正を要求している。

 イランメディアによると、ガリバフ氏は「敵(米国)の言葉や約束は信用しない。重要なのは具体的成果だ」と述べた。イランとしては、在外資産の凍結解除などの要求が確実に実行されることを求めているもようだ。