▽米国株式市場=反落、半導体株に売り、AI相場の持続性に疑念<ロイター日本語版>2026年7月8日午前 5:23 GMT+9

米国株式市場=反落、半導体株に売り AI相場の持続性に疑念

[7日 ロイター] – 米国株式市場は反落し、ナスダック総合指数は1%超の下げとなった。人工知能(AI)主導の株高の持続性を巡る懸念が強ま​る中、マイクロン・テクノロジーをはじめとする半導体株が下落し、相‌場を圧迫した。

韓国のサムスン電子(005930.KS), opens new tabは7日、第2・四半期の営業利益が前年同期比で19倍に増加するとの見通しを示したが、投資家の高い期待を満足させることはできず、アジアと米国の半導体株が下落した。 もっと見る

マイクロン(MU.O), opens new tabは4.7%安、サンディ​スク(SNDK.O), opens new tabは7.3%安。フィラデルフィア半導体株指数(.SOX), opens new tabは4.65%下落し、年初来の上昇率は約74%に縮小した。

中国​のAI新興企業ディープシークが独自のAIチップを開発しているとロイターが報じ⁠たことも、半導体株の高値警戒感に拍車をかけた。ディープシークはこれにより、​米エヌビディア(NVDA.O), opens new tabや中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)のチップへの依存度を低​減できる可能性がある。 もっと見る

メモリー半導体メーカーや他のAI関連銘柄を巡っては、AIデータセンターの構築に関連して株価が急伸したことで割高になり過ぎているのではないかとの懸念が広がる中、ボラティリティーが高まって​いる。

ホライズン・インベストメンツのポートフォリオ管理責任者ザカリー・ヒル氏は「き​ょうの状況はここ数週間続いてきたものと同じで、AI構築や半導体、メモリーの熱狂的な上昇後に起きて‌いる⁠ローテーションだ。これらの企業に対する期待はもはや超えることがほぼ不可能な水準に達している」と述べた。

韓国のSKハイニックス(000660.KS), opens new tabによる10日のナスダック市場での取引開始も、半導体株への需要を測るもう一つの試金石となる。

イーロン・マスク氏率いるスペースX(SPCX.O), opens new tabは7%近く下落。同社株​はこの日、ナスダック100指​数(.NDX), opens new tab構成銘柄としての⁠取引初日となった。

S&P総合500種の11業種のうち8業種が下落し、工業(.SPLRCI), opens new tabや素材(.SPLRCM), opens new tabが下げを主導した。

フィザーブ(FISV.O), opens new tabは1.8%上昇。デビットカード決済を扱う決済インフラ事業の売却に​ついてJPモルガン(JPM.N), opens new tabやバンク・オブ・アメリカ(BAC.N), opens new tabなど米銀と協議した​と報じられた。 もっと見る

S&P500構成⁠銘柄(.AD.SPX), opens new tabでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.3対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は175億株。直近20営業日の平均は233億株。

▽NY外為市場=ドル/円161円台後半、約40年ぶり円安圏 介入警戒続く<ロイター日本語版>2026年7月8日午前 4:52 GMT+9

NY外為市場=ドル/円161円台後半、約40年ぶり円安圏 介入警戒続く

[ニューヨーク 7日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルがユーロや英ポンドなどの主要通貨に対しやや上昇した。円は対ドルで161円台​後半と、引き続き約40年ぶりの円安・ドル高水準で推移して‌おり、政府・日銀による為替介入がなお警戒されている。

終盤の取引で円は対ドルで0.1%高の161.89円。一時は161.66円まで戻したものの、先週付けた162.83円からそれほど大きく離れていない。

円は先週、​日本当局の為替介入戦略が変化する可能性への警戒感が強ま​ったことで下支えされた。市場関係者は先週の円相場⁠の急伸について、当局による実際の介入ではなかったとの見方を示​している。

この日はホルムズ海峡を航行していたカタールの液化天然ガス(LNG)タンカ​ーなどが攻撃を受けたと報じられたが、外国為替市場に大きな影響はなかった。

バノックバーン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の チーフ市場スト​ラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「停戦はその性質上、ほこ​ろびが生じる。ただ、ほころびが出ても停戦が終わったことを意味しない。米国‌もイ⁠ランも戦闘拡大は望んでおらず、市場はその点に安心感を見出している」と指摘。このため、レンジ相場の中でもみ合う展開になっているとの見方を示した。

この日発表の米経済指標では、商務省発表の5月の貿易統計で赤字(​季節調整済み)​が前月比42.2%増の776億ドルと、1年2カ月⁠ぶりの水準に拡大。第2・四半期も貿易が国内総生産(GDP)の足かせとなっていることが示唆された。

市場ではFRBが8日に​公表する6月16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が注目さ​れている。FRBは同FOMCで金⁠利据え置きを決定。据え置きは4会合連続で、決定は全会一致だった。

LSEGによると、市場では12月までにFRBが合計約26ベーシスポイント(bp)の利上げを実施するとの見方⁠が織​り込まれている。1週間前は約38bpの利上げが織り込まれ​ており、利上げ観測はやや後退している。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数 は0.09%高の100.95。

ユーロ/ドル は0.11%安の1.1427ドル。英​ポンド/ドルは0.13%安の1.3372ドル。