<事件の概要>
・発生時期: 2026年7月6日夜から7日にかけて。
・場所: オマーンのリーマ沖東方約8海里(約15km)など、ホルムズ海峡入り口付近。
・被害: 商船・タンカー計3隻が攻撃を受けました。
・7月6日、カタールのLNG(液化天然ガス)タンカー「Al Rekayyat」を含む商船がミサイルやドローンによる攻撃を受け、火災が発生。
・7月7日にもさらに2隻が同様の攻撃を受け、船体に損傷を負いました。
・人的被害: いずれの事案でも、死傷者は報告されていません。

<背景と経緯>
・攻撃主体と主張: イラン革命防衛隊に近いメディアは、これらの船舶が「革命防衛隊の警告を無視したため攻撃した」と報じています。イラン政府としての公式な関与表明は現時点ではありません。
・米国との関係: 米国とイランの間では、6月17日に停戦覚書(MOU)が締結され、イラン産原油の輸出を条件付きで容認する制裁緩和措置がとられていました。しかし、今回の攻撃を受け、米財務省は7月7日、この制裁緩和措置の取り消しを発表しました。米国当局は、この行動を「全く容認できない」と強く非難しています。
・市場への影響: この事態を受け、国際的な原油価格(ブレント原油先物やWTI原油先物)が急騰しました。

<現状>
ホルムズ海峡は世界有数の原油輸送の要衝(チョークポイント)であり、今回の攻撃は供給不安を招く地政学的リスクとして国際的に強く警戒されています。カタール外務省もこの攻撃を「容認できない侵略行為」とし、イラン側に法的責任を問う姿勢を示しています。