ことしの春闘で、食品スーパー大手の「ライフコーポレーション」は、ベースアップを含む3.86%の賃上げを行うことで妥結しました。ベアは4年ぶりで、経団連が掲げた数値目標の「3%」を超える賃上げを実施し、人材の確保につなげることが狙いです。関東や関西を中心におよそ260店舗の食品スーパーを展開する「ライフコーポレーション」は、ことしの春闘で労働組合から要求に満額回答することで、6日までに交渉が妥結しました。

具体的には、月額の平均で基本給の引き上げにあたるベースアップ分が5856円、率にして2.01%、これに定期昇給分や手当などを加えた総額で1万1231円、率にして3.86%の引き上げとなります。この会社としては4年ぶりのベアで、経団連が数値目標として掲げる「3%」を上回る賃上げとなります。

今回の賃上げについて会社では、人手不足が深刻化する中で社員の待遇改善を進め、新卒社員の採用にもつなげる狙いがあるとしています。人手不足に直面する大手スーパーなどの労働組合は、ベア相当分で2%以上、定期昇給分を含む総額で4%の賃上げを要求していて、今月14日の集中回答日に向け、経営側が要求にどこまで応じるかが焦点となります。