• カバノー氏とフォード氏公聴会-米司法副長官とは来週会談
  • イタリア19年財政赤字、米住宅・耐久財指標、マスク氏を提訴

怒りをにじませ、時に涙声で性的暴行疑惑を全面否定するカバノー氏。一方、同氏から暴力を受けたと主張するフォード氏は、人違いでは「絶対にない」とし、この出来事は「記憶に焼き付けられた」と米上院の公聴会で訴えました。米国株の取引はこの日、平均を下回り、一部のトレーダーの関心が公聴会に向いていたためとの見方もあります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

議会証言

米連邦最高裁判事に指名されているブレット・カバノー氏から過去に性的暴力を受けたと主張するクリスティン・ブレイジー・フォード氏は公聴会で、自身に性的暴力を振るったのはカバノー氏だと「100%」確信していると証言。カバノー氏とその友人は暴力を振るっている間、フォード氏を笑いものにしていたと述べた。これに対しカバノー氏は、フォード氏が言うパーティーに参加していなかったと疑惑を強く否定。自身と家族の名誉が傷つけられたと述べた。

落ち着かない

トランプ米大統領は予定していたローゼンスタイン司法副長官との会談を来週に延期した。サンダース報道官によると、カバノー氏の性的暴行疑惑を巡る「議会公聴会の妨げになることを両者が望んでいない」。ホワイトハウス内には、モラー特別検察官によるロシア疑惑捜査妨害を狙ってトランプ氏がローゼンスタイン氏の解任に動いたと受け止められた場合、11月の中間選挙前に民主党を一段と勢いづかせかねないとの懸念がある。

財政赤字2.4%

イタリア政府は焦点となっていた2019年予算案の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を2.4%に設定する合意をまとめた。ポピュリスト政権はトリア財務相に歳出拡大の圧力をかけていた。ともに副首相である五つ星運動党首のディマイオ、「同盟」党首のサルビーニ両氏は「満足している」との共同声明を発表した。

弱い米指標

8月の米中古住宅販売成約指数は前月比で7カ月ぶりの大幅低下となり、中古住宅市場の冷え込みが続いていることが示唆された。同月の米耐久財受注では設備投資の先行指標となるコア資本財受注が予想外に減少し、5カ月ぶりのマイナスとなった。第2四半期の米国内総生産(GDP)確定値は前期比年率4.2%増で改定値から変わらなかった。

マスク氏を提訴

米証券取引委員会(SEC)がテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を相手取って訴えを起こした。マンハッタンの連邦地裁に提出した訴状でSECは、非公開化の資金を確保したとツイートし、その後のテスラ株上昇につながった同CEOの話が虚偽だったと主張している。提訴の報道を受け、テスラ株は時間外で10%ほど下落した。

その他の注目ニュース

パウエルFRB議長:漸進的な利上げが持続的な成長支援
トルコ資産上昇、大手銀の借り換え成功で債務危機懸念が後退
ソフバンクのビジョン・ファンド、不動産テック新興企業に投資