トルコ大統領：カショギ氏の殺人、サウジで入念に計画された作戦＜bloomberg日本語版＞2018年10月23日 19:43 JST

トルコのエルドアン大統領は23日、サウジアラビア人の反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がイスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺害された事件は入念に計画されたものだったと述べ、サウジ側の説明を否定。サウジ国王に殺人に関わった全員の処罰を求めた。

エルドアン大統領は首都アンカラの議会で与党、公正発展党（ＡＫＰ）の議員らに対し、「殺人が偶発的ではなく、計画された作戦の結果であったことを示す強力な証拠を手にしている」と語った。「これは政治的殺人であり、この犯罪に他の協力者がいるならば、彼らも捜査の対象となるべきだ」と論じた。

エルドアン大統領は「最高の地位にある」者も含め、責任のある全ての者は法の裁きを受ける必要があると主張。これまでに身元が明らかになった18人について、イスタンブールでの裁判を要求した。

同大統領は２日前に、カショギ氏殺害について全ての詳細を「赤裸々に」明らかにすると述べ、臆測をあおっていた。大統領はサウジのサルマン国王の関与は指摘せず、国王の誠実性についていかなる疑いも抱いていないと述べた。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子にも言及しなかった。