• トランプ氏が米中合意に前向き、合意はまだ先と報道交錯
  • ドル指数は週間で0.3%上昇、3週連続のプラス

2日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が反発。米中の貿易合意の可能性を巡ってさまざまな報道が広がる中、10月の米雇用統計では雇用者数の伸びがエコノミスト予想を上回った。

ブルームバーグのドル指数は週間ベースでプラスを確保した。これで3週連続の上昇。この日は、米中貿易関係についての報道が交錯したことから激しい値動きとなった。トランプ米大統領は20カ国・地域(G20)首脳会議で中国と貿易での合意に達したい考えだと伝わり、ドル指数は0.4%下げる場面もあった。ただ、合意はまだ先だとの米政権当局者の発言をCNBCの記者がツイートした後は上昇に転じた。

ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。週間ベースでは0.3%上昇した。ドルは対円で0.4%高の1ドル=113円21銭。ユーロはドルに対し0.2%下げて1ユーロ=1.1390ドル。

米国債利回りの上昇を支えに、ドルは円に対し一時、113円32銭で日中高値を付けた。10年債利回りは日中、9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.22%となる場面があった。

欧州時間の取引

ドル指数が一時低下。トランプ大統領が中国との貿易合意の草案作成を重要閣僚に要請したとの報道を受け、リスクに敏感な通貨の過度のポジションが巻き戻された。一方、ドルは円に対しては113円台を回復した。
原題:Dollar Gains Amid Conflicting Reports on U.S.-China: Inside G-10(抜粋)
Dollar Erases Weekly Advance as Risk Mood Improves: Inside G-10