11日、中国・上海で開かれた阿里巴巴(アリババ)の「独身の日」セールのイベント

【上海時事】中国では11日、「独身の日」の大バーゲンセールを迎え、インターネット上で激しい販売競争が繰り広げられた。2009年に始まったセールも今年で10回目。電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴(アリババ)のサイトは毎年売上高を伸ばしており、今年も過去最高を更新。「世界の市場」としての中国の購買力を見せつけた。

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 アリババのサイトでは午前0時のセール開始直後から注文が殺到。売上高はわずか2分で100億元(約1600億円)を突破。午後3時半すぎには昨年の記録である1682億元を上回った。

アリババは先に開かれた中国国際輸入博覧会で、今後5年間に2000億ドル(約22兆7600億円)の輸入品を買い付ける方針を表明。越境ECの売れ行きも注目された。輸入国別では日本を筆頭に、米国や韓国が上位に名を連ねた。

輸入品の売れ筋は健康食品やフェイシャルマスクなど日用品。約18万ブランドが販売を競う中、売上高ランキングには花王など日本ブランドが上位に食い込んだ。中国では近年、スマートフォンを利用した電子決済が普及するなど、小売業が急速な変化を遂げており、その動向は世界的に注目されている。