[ワシントン 30日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は30日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定した。米経済見通しを巡る不確実性の高まりを挙げ、年内の一段の利上げに忍耐強くある姿勢を示した。 

FRBは今回のFOMC声明でも米経済、および雇用の伸びについて言及したものの、前回12月のFOMC声明にあった、経済見通しへのリスクは「おおむね均衡している」と判断するとの文言を削除。「いくらかのさらなる緩やかな(some further gradual increases)」利上げが適切となるとの文言も今回の声明には見られなかった。 

FRBはバランスシートを毎月500億ドルのぺースで縮小し続ける方針に変わりはないと表明。ただ、FRBはFOMC声明とは別に発表した声明で、毎月のバランスシートの縮小は継続するとしながらも、「経済、金融情勢を踏まえ」将来的にペースを変更する用意があると表明。同時に「潤沢な」準備を備えた政策運営を続けることを決定したことも明らかにした。こうしたことからFRBのバランスシート縮小は予想より早い段階に終了される可能性があることが示唆された。 

キャンター・フィッツジェラルドの国債アナリスト、ジャスティン・レデラー氏は今回のFOMCの結果について「全般的にFRBは自動操縦モードにはならないことが示唆された」としている。