[ワシントン 8日 ロイター] – 米ネット通販大手アマゾン・ドットコム(AMZN.O)のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は、大衆紙ナショナル・エンクワイアラーの発行元であるアメリカン・メディア(AMI)からプライベート写真を公開するなどと脅迫を受けたことを明らかにした。 

ベゾス氏はブログへの投稿で「むろん個人的な写真は公開してほしくないが、彼らお得意の脅迫や政治的便宜、政治的攻撃、腐敗行為に加担するつもりはない」とし、やりとりの公表に踏み切ったと述べた。 

同氏は前月、25年連れ添った妻マッケンジーさんとの離婚を発表したが、ナショナル・エンクワイアラーはベゾス氏の愛人とされる元テレビキャスターのローレン・サンチェスさんとの間で交わされた親密なテキストメッセージを暴露。これに対しベゾス氏側は調査を行い、テキストの流出には政治的な動機があると主張していた。 

ベゾス氏やアマゾン、同氏が保有する米紙ワシントン・ポストを巡ってはトランプ米大統領がツイッター上で批判を重ねている。 

同氏によると、アメリカン・メディア側は入手した未公開写真などの掲載見送りと引き換えに同社側の報道に政治的な動機や働き掛けがないことを認めるよう迫ったという。 

アメリカン・メディアは、ベゾス氏に関する報道には合法的に対応しており、同社がベゾス氏を脅迫したとの主張について調査を進めるとともに必要な対策を講じるとした。