日韓関係

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が新しい法相に起用すると発表した側近について、娘の大学への不正入学などの疑惑が浮上する中、2日から国会で聴聞会が予定されていましたが、与野党の対立から開催が難しい見通しとなりました。ムン大統領は、聴聞会が開催できなくても、法律に従って来週までにこの側近を法相に任命したい考えで、任命を強行する場合、反発が強まるのは必至です。

韓国のムン・ジェイン大統領が、新しい法相に起用すると発表した、側近で前の首席補佐官のチョ・グク氏をめぐっては、家族ぐるみの不透明な投資や資産隠しのほか、娘を名門大学に不正入学させていたなどとされる疑惑が浮上していて、検察が強制捜査に乗り出しています。

このチョ氏について、国会では、2日から2日間、聴聞会が予定されていましたが、チョ氏の家族も証人として出席させるべきだとする野党側とその必要はないとする与党側が対立し、開催が難しい見通しとなりました。

受験競争がしれつな韓国では、親の立場を利用した不正入学に厳しい視線が向けられていて、最新の世論調査では、チョ氏は適任でないという意見が57%と、適任だとする27%を大きく上回っています。

1日、東南アジア3か国の歴訪に出発したムン大統領は、聴聞会が開催できなくても、法律に従って今月12日までにチョ氏を法相に任命したい考えで、任命を強行する場合、反発が強まるのは必至です。