8月の米自動車販売は前月に続き前年比で増加したもようだ。暦上の要因も指摘されている。

調査会社エドマンズによれば、業界全体の販売台数は8月に前年同月比7%増加したもよう。9月第1月曜日の「レーバーデー」の祝日が今年は9月2日と早めだったため、連休が8月の販売統計に含まれたことに助けられたと分析している。また低金利も消費者には明るい要素となったと、エドマンズは指摘。新車ローンの平均金利は前月に続き6%を下回った。

エドマンズの業界分析担当エグゼクティブディレクター、ジェシカ・コールドウェル氏は「レーバーデーの週末にディーラー店に足を運んだ人には、これまでより有利なオファーがあった」とのコメントを文書で発表。「ただ、これを市場全体の劇的な好転の兆しと捉えるべきではない」と加えた。

ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は月次の販売台数発表を取りやめていることから、8月の正式な合計販売台数にはこれら3社は含まれない。

日本のメーカーでは、日産自動車が前年同月比13%増。スポーツタイプ多目的車(SUV)「ローグ」が25%増と好調だった。

トヨタ自動車は11%増。クロスオーバー「RAV4」は17%増、小型SUV「C-HR」と中型SUV「ハイランダー」は共に20%を超える増加となった。大型SUV「セコイア」は43%増。

ホンダは18%増。今年に入り新型SUV「パスポート」がけん引しているが、8月はクロスオーバー「CR-V」も好調で28%増加。「シビック」も26%増加した。

原題:Nissan Makes a Bid to Get Back Into SUV Race: Auto Sales Update(抜粋)