【テヘラン時事】イラン原子力庁報道官は7日の記者会見で、核合意で定められた上限を既に突破しているウラン濃縮度について、「20%以上に拡大させる能力は持っている」と語った。ただ、「現時点で20%に引き上げる計画はない」とも述べ、直ちには着手しない方針を示した。
イランは6日、合意の第3弾履行停止措置として、ウラン濃縮用の遠心分離機に関する研究開発の制限を撤廃。ウラン濃縮度のさらなる上昇よりも抑制的な内容と受け止められた。報道官の発言は、濃縮度引き上げの可能性をちらつかせることで、イランに合意存続を求める欧州当事国をけん制し、原油取引再開などの経済的利益を速やかに提供するよう促す狙いとみられる。