[マドリード 11日 ロイター] – スペインの保健当局は11日、首都マドリードで新型コロナウイルスの感染者が急増しており、医療対応の限界が迫っていると警告した。 

保健緊急警報調整局のフェルナンド・シモン局長は、マドリードでの感染者数が当初の782人から1024人に拡大したと指摘。全土で死亡した47人のうち31人が首都に集中していることについて「マドリードでの致死率が高いのは、高齢者福祉施設での感染が相次いでいるため」と説明した。 

さらに、医療サービスは機能しているものの、一部地域で治療に必要な医療機器が回らないなど医療対応の限界が迫っており、今後医療サービスの制限も必要になるとの考えを示した。 

米ジョンズ・ホプキンズ大学によると、スペインでの新型コロナの感染者数は2174人、死者49人、回復者は183人。