ボツワナ北部のオカバンゴ湿地帯で、死んでいるゾウ=7月3日(EPA時事)
ボツワナ北部のオカバンゴ湿地帯で、死んでいるゾウ=7月3日(EPA時事)

 【ヨハネスブルクAFP時事】アフリカ南部ボツワナのオカバンゴ湿地帯で見つかった謎のゾウ大量死の原因を調査している同国の野生動物・国立公園局は2日までに、自然界にある細菌の毒が有力視されていると明らかにした。

アフリカ・ボツワナでゾウ275頭が謎の死 「弱々しく歩行困難」当局が調査

 同局幹部はAFP通信に、結論は出ていないとしつつ「予備的検査によると、自然界で発生した毒が原因の可能性があると考えている」と説明。特によどんだ水では毒を生み出す細菌があると述べた。これまでの調査で密猟や炭疽(たんそ)菌の可能性は除外されたという。

 ゾウの大量死は7月初旬に明らかになり、政府の集計では計281頭が死んだ。民間の自然保護団体は350頭以上と指摘している。生きて見つかったゾウは弱ってやせ細り、方向感覚を失い歩行困難になっていたという。