[ジュネーブ 15日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は15日、英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認した。

WHOの声明によると、インドのセラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)と韓国のSKバイオサイエンスが製造するアストラゼネカ製ワクチンの使用が承認された。

WHOのテドロス事務局長は記者会見で「迅速なワクチン配布に向け、これで全ての手続きが整った。今後、ワクチンの増産を行う必要がある」とし、ワクチン開発各社に対し、高所得国に承認申請を行うと同時にWHOに対しても申請するよう呼び掛けた。

アストラゼネカは「供給および業務上の課題はあるものの、2021年上半期には3億回分以上のワクチンが公平な供給を目的とした国際的な枠組み『COVAX』を通じて145カ国で利用可能になると期待される」とした。