[ベンガルール/ニューデリー/ジュネーブ 27日 ロイター] – インドで27日、新型コロナウイルスの新規感染者数が6日連続で30万人を上回った。感染急拡大が続く中、軍は緊急医療支援を約束した。

過去24時間に報告された新たな感染者数は32万3144人。世界最多となった26日の35万2991人からは減少したものの、病床や酸素供給器が不足する病院は患者の受け入れを引き続き拒否している。

新たな死者数は2771人。累計では19万7894人と20万人の大台に迫っている。

一方、南部ケララ州にあるインド経営大学院のリジョ・M・ジョン教授はツイッターに「1日当たりの感染者の大幅な減少は検査数の大きな減少が主因ということに気を付けて。感染者の減少を示唆するものと受け取るべきではなく、むしろあまりに多くの陽性者を見逃しているのが問題だ!」と投稿した。

インドは危機に対処するため、軍に支援を呼び掛けた。国防参謀長のラワット陸軍大将は26日遅く、軍で備蓄している酸素を放出するほか、医療分野の退役軍人を医療施設に派遣すると述べた。

こうした中、複数の米高官はインドの危機がなお「初期段階」にあるとし、継続的な支援を表明した。

米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官は、インドが危機に対処できるよう米政府は支援することにコミットしているとし、バイデン大統領が26日、インドのモディ首相と電話会談し、米国がインドの必要とする支援を提供する意向を伝えたと明らかにした。

バイデン大統領は27日、新型コロナ感染が深刻化している国と「ワクチンやノウハウを共有することが可能と考えており、そうできると期待している」と述べた。

英国からは人工呼吸器100台や酸素発生器95台などの物資が首都ニューデリーに到着。ただ、ジョンソン首相の報道官はインド向けの余剰ワクチンはないと釈明した。

インド外務省の当局者によると、フランスは今週、大型の酸素発生装置8基を輸送するほか、アイルランド、ドイツ、オーストラリアも酸素発生器や人工呼吸器を輸送する。

世界保健機関(WHO)のジャサレビッチ報道官は、酸素発生器4000台を供給すると表明。大勢の人々の密集や感染力の強い変異ウイルスの増加、ワクチン接種率の低迷が状況を悪化させていると指摘した。