モデルナは先月29日、自社のワクチンを接種した人について、ウイルスの働きを抑える「中和抗体」の値が複数の変異ウイルスに対してどの程度変化するかを実験した結果を発表しました。

実験は2回のワクチン接種を終えた人8人の血液を使って行われました。その結果、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」に対しては、従来のウイルスの場合と比べ、中和抗体の値はおよそ半分に、ブラジルで確認された「ガンマ株」に対してはおよそ3分の1に減少したものの、「減少の幅は大きくない」としています。
この結果についてモデルナのステファン・バンセルCEOは「新たなデータはモデルナのワクチンは新たに確認された変異ウイルスにも有効であるという私たちの確信を裏付けるものだ」と述べています。

モデルナは新たな変異ウイルスに対応した追加のワクチンの開発も進めていて、「今後もパンデミック対策を追求する」としています。