米国債利回りは10日、幅広い年限で大幅に上昇した。予想を上回る米消費者物価指数(CPI)上昇率が投資家の懸念をあおり、米連邦準備制度による金融引き締めペースがより速くなるとの観測につながった。

  30年債入札の不調は米国債に対する慎重な姿勢を浮き彫りにした。最高落札利回りは1.940%と、締め切り前の入札前(WI)取引の水準である1.888%を5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上回り、長期債利回りは入札後に一段と上昇した。

  UBSの米金利戦略責任者マイケル・クロハティー氏は「現在のマーケットはリスクへの対処に骨を折っており、30年債入札は大きなリスクを伴う」と指摘。「このような市場での入札不調はショックではない」と述べた。

  既発の30年債の利回りは一時14bp上昇し1.96%を付けた。幅広い年限でこの日の利回り上昇幅は10bpを超えた。5年から7年のゾーンのパフォーマンスが特に悪かった。

  10月の米CPIは1990年以来の高い伸びとなり、連邦準備制度による金融引き締めのタイミングが早まるとの観測で、入札結果前から米国債は売られていた。

米消費者物価指数、1990年以来の高い伸び-インフレ圧力強まる

  インフレ期待を反映する5年物ブレークイーブン・レートは一時14bp近く上昇し3.13%前後と過去最高水準となった。

  メドレー・グローバル・アドバイザーズのストラテジスト、ベン・エモンズ氏は今回の入札結果について、2月の7年債入札の際に見られた状況と似ていると分析した。その時は落札利回りが目標から4bp余り外れ、売りに拍車を掛けた。

原題:Treasury Yields Surge After Poor Auction Adds to Inflation Woes(抜粋)