内閣府が15日発表した2021年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質GDP(季節調整値)が前期(4~6月期)に比べ0・8%減で、2四半期ぶりのマイナス成長となった。このペースが1年間続くと仮定した年率換算では3・0%減だった。

 新型コロナウイルス感染拡大の「第5波」により多くの地域で緊急事態宣言が発令されていたため、個人消費が落ち込んだ。東南アジアでの感染拡大に伴い部品調達に支障が出て自動車の生産が停滞し、輸出が振るわなかった。