[北京 15日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は今週、新疆ウイグル自治区を訪問した。国営メディアが15日報じた。

イスラム教徒の少数民族ウイグル族に対する虐殺を巡って米国と中国が対立する同自治区を習氏が訪れるのは8年ぶり。12日から14日にかけて区都ウルムチの大学や貿易地区などを視察したという。

新華社通信は笑顔で拍手する住民に囲まれたマスクを着けていない習氏の写真を公表した。この住民の多くはウイグル族とみられる。

シンガポール南洋工科大学・ラジャラトナム国際問題研究所(RSIS)の李明江准教授は習氏の新疆訪問について、「新疆を安定させるために行った過去数年間の政策の成果を確認し、同地区に対するアプローチと戦略が成功したと結論付ける」ことが目的との見方を示した。