[ワシントン 1日 ロイター] – 米政府は、長江メモリー・テクノロジー(YMTC)など中国の半導体メーカーへの米国製半導体製造装置の出荷制限を検討している。事情に詳しい4人の関係者が明らかにした。中国の半導体業界の発展を抑え、米企業を守るための措置の一環とみられる。

関係筋によると、韓国の半導体大手サムスン電子とSKハイニックスも影響を受ける可能性があるという。

サムスンは中国に2つの大きな工場を持っている。また、SKハイニックスはインテルの中国でのNAND型フラッシュメモリー製造事業の買収を進めている。

規制が導入されれば、中国にある高性能のNAND型フラッシュメモリーを製造する工場への米国製の半導体製造装置の出荷が禁止されることになる。

関係筋によると、規制は検討段階で草案はまだ作成されていない。

商務省の広報担当者は、この件についてコメントを求められた際、規制導入の可能性には言及しなかったが「バイデン政権は、米国に対する国家安全保障上の重大なリスクに対処するため、(中国による)高度な半導体を製造する試みを阻害することに注力している」と述べた。