[プラハ 9日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)が国債の保有額を減らす量的引き締め(QT)開始の是非について、10月5日にキプロスで開く理事会で非公式な討議を開始する可能性があることが複数の関係筋の話で分かった。

関係筋によると、討議はその3週間後にフランクフルトで開かれる理事会で継続される。一部当局者は年末までに決定する意向を示している一方、当面は金利を政策手段の中心に据え、QT開始を急ぐべきでないとの意見も出ているという。

この件についてECB報道官は「理事会は将来の量的引き締めの内容や時期について討議していない」とコメントした。

ECBは8日の理事会で0.75%ポイントの利上げを決定。エネルギー危機を受けてリセッション(景気後退)の可能性が高まっているにもかかわらず過去最大の利上げに踏み切ると同時に、追加利上げを示唆し、インフレとの戦いを優先させる姿勢を鮮明にした。

米連邦準備理事会(FRB)は6月にQTに着手し、今月ペースを加速させている。