[ブリュッセル 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)各国政府が1日、ロシア産石油価格の上限を1バレル60ドルに設定し、市場価格を5%下回る水準に維持する条件を設ける方針で合意したと、EUの外交官が明らかにした。

この合意には、EU加盟国政府が2日までに文書形式で承認する必要がある。外交筋によると、価格上限をできるだけ低い水準に設定するよう求めていたポーランドについて、この合意案を支持するかどうか1日夜の時点でまだ確認できていない。

主要7カ国(G7)が先週示した案は価格上限を1バレル65─70ドルとしており、調整する仕組みはない。

ロシア産原油は既に低水準で取引されているため、ポーランド、リトアニア、エストニアは、ロシアのウクライナ戦争のための資金調達力を削ぐという目的を達していないとして、この水準を受け入れていない。

ロイターが確認したEUの文書によると、上限価格はまず1月中旬に見直され、それ以降は2カ月ごとに見直される。

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▽G7、ロシア産石油価格上限60ドルで合意に「極めて近い」=高官<ロイター日本語版>2022年12月2日8:50 午前