[キーウ(キエフ) 23日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、「巨大な経済的潜在力」があるとして、アフリカ、中南米、アジア諸国で外交努力を強化する方針を示した。

ゼレンスキー大統領は恒例となった夜のビデオ演説で、南半球を中心としたウクライナの影響力があまり及んでいない国に外交努力の焦点を当てると表明。国連総会での採決における途上国の票に言及し、「巨大な経済的潜在力と大きな外交上の可能性がある」と述べた。

その上で、アフリカ大陸にウクライナの貿易代表部を設置する意向も表明。最終的にはアフリカの30カ国に代表部を設置したいと述べたが、具体的な設置場所については明らかにしなかった。

アフリカ諸国の間では、南アフリカのようにロシアと貿易や安全保障で密接な関係を築いている国もあり、ロシアによるウクライナ侵攻への反応はさまざまとなっている。