[東京 9日 ロイター] – 松野博一官房長官は9日午後の記者会見で、今月16─17日の日程で韓国の尹錫悦大統領が訪日すると発表した。岸田文雄首相との首脳会談や夕食会が予定されている。

今回の尹大統領訪日の意義について、松野官房長官は「韓国は国際社会におけるざまざまな課題への対応に協力していくべき重要な隣国である」と指摘。「日韓関係がさらに発展することを期待している」と述べた。

また、尹政権の発足以来、首脳間をはじめ両国間で緊密な意思疎通が行われていると語った。

シャトル外交の復活について聞かれた官房長官は「首脳会談の内容を含め、何ら決まったものはない」と答えた。

長きにわたり日韓両国間における懸案事項だった元徴用工問題をめぐっては、韓国政府が6日に解決策を発表。同政府傘下の財団が被告の日本企業に代わって賠償する方針を示していた。

また、経済産業省は6日、日本が韓国向けの輸出管理を強化した2019年7月の措置について、それ以前の状態に戻すため日韓の協議を速やかに行っていくと発表。韓国政府が協議中は世界貿易機関(WTO)紛争解決手続きを中断するとの発表を受け、政策対話を再開する環境が整ったと判断したと説明していた。

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