[シンガポール 12日 ロイター] – 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの米国部門は、デジタル資産トークンの「トロン」と「スペル」を取引プラットフォームから除外すると発表した。これを受けて両トークンは12日の取引で急落した。

バイナンスUSは定期的な見直しを受けた措置だと説明。見直しで検討する要素には取引量や流動性、トークンのリスクプロファイルの変化、不正や非倫理的行為の証拠などが含まれるとした。

発表を受け、トロンは5%近く下落。コインマーケットキャップのデータによると、スペルは5%超下落した。

両トークンは18日に取り扱い廃止になる。引き出しは引き続き可能だが、取引と預け入れはできなくなる。

トロンの創設者であるジャスティン・サン氏はロイターに対し、影響は「比較的小さい」と語った。

同氏は「バイナンスUSの取引量は1日当たり100万ドル以下だ。トロンの現在の取引量は4億ドルだ」と述べた。

ロイターは現時点でスペルの代表者と接触できていない。