▽4月全国百貨店売上高は前年比8.6%増、14カ月連続プラス<ロイター日本語版>2023年5月23日3:31 午後

[東京 23日 ロイター] – 日本百貨店協会が23日発表した4月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比8.6%増の4088億円と14か月連続プラスになった。

4月は、高価格帯ブランドなど付加価値の高い商材の販売の伸びが続いた。新型コロナウイルス規制のない中で好天が続き、旅行・行事に伴う外出機会が増加、マスク着用ルール緩和などを背景に衣料品、化粧品などが高い伸びを示した。インバウンド向け売り上げも前年比3倍を超える急拡大となった。

各百貨店が企画した催事や物産展なども集客に貢献し、来客数は同6.6%増加した。

調査対象の百貨店は70社・181店舗。東京地区は前年比11.5%増と、20カ月連続プラスとなった。

▽物価の基調指標、4月も伸び拡大 下落品目比率が初の10%割れ=日銀<ロイター日本語版>2023年5月23日2:36 午後

[東京 23日 ロイター] – 日銀が23日に発表した4月の物価の基調を示す指標によると、値上げが幅広い品目に及ぶ中、品目別分布で最も頻度の多い上昇率である「最頻値」が前年同月比プラス2.8%となり2001年以降で最高の伸び率を更新するなど、3つの指標がいずれも前月を上回った。下落品目の比率は9.2%で、01年以降で初めて10%を割り込んだ。

ウエートを加味した品目ごとの上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス3.0%と、前月のプラス2.9%を上回った。品目ごとの上昇率分布の真ん中に当たる「加重中央値」はプラス1.2%となり、こちらも前月のプラス1.0%を上回った。最頻値、刈込平均値、加重中央値は3月も前月を上回る伸び率となっていた。

上昇品目の比率は84.3%と、前月の82.6%を上回った。

一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。日銀は物価の基調を正確に把握するため、生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)だけでなくさまざまなコア指標を総合的にみている。4月のコアCPIは前年同月比プラス3.4%で、3月から伸び率が拡大した。(和田崇彦)