[ワシントン 24日 ロイター] – 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は24日、中国による米半導体大手マイクロン・テクノロジー製品調達禁止措置について、米中関係改善に向けたより大局的な取り組みをとん挫させることはないという認識を示した。

中国インターネット規制当局は21日、マイクロン製品について、ネットワークセキュリティー審査で不合格になったとし、重要インフラ事業者による同社からの調達を禁止すると発表した。

カービー氏はマイクロンに対する措置は、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)が鮮明にした経済的な強制措置に対抗する姿勢を弱めようとする狙いがあると指摘。「米中関係は複雑で、浮き沈みがある」とし、「中国の不適切な行動を取れば、米政府は見過ごすことはない」と述べた。

同時に、ホワイトハウスは中国政府と直接コミュニケーションを取っており、「バイデン大統領が示しているコミュニケーションラインを再びオープンにするというより大きな取り組みを阻害することにはならない」と強調した。

さらに「よりオープンな」コミュニケーションラインの確保がこれまで以上に重要と指摘。ブリンケン国務長官やイエレン財務長官、レモンド商務長官の中国訪問を後押しする努力を続けているとし、「今後数カ月でより生産的な関与を確立できるか試したい」という考えを示した。