[27日 ロイター] – ロシア外務省は27日、同国の核の脅威に関する日本政府の発言を「冷笑的で不謹慎な憶測」と批判し、日本の新たな対ロシア制裁措置に対抗する考えを表明した。

松野博一官房長官は26日の閣議後記者会見で、ロシアの個人・団体の資産凍結などを講じる新たな制裁措置を閣議了解したと明らかにした。

また、ロシアの戦術核兵器をベラルーシに配備する決定について、情勢をさらに緊迫化させるものと述べ、核兵器による威嚇や使用は断じて受け入れられないと強調した。

ロシア外務省は日本の制裁による国家安全保障や経済への影響を精査しているとし、この「非合法な行動」を看過することはないとした。

また、「ウクライナでの出来事に関連して核兵器を使用する意図がロシアにあると根拠もなく考えるのは、冷笑的で不謹慎な憶測以外の何ものでもない」とした。

ロシアは27日、バイデン米大統領がベラルーシへの戦術核兵器の配備計画を批判したことにに関し、米国は何十年も欧州に戦術核を配備してきたと反論。外務省は日本に対し、米戦術核の欧州配備に同様の「懸念」を示すよう求めた。