▽プーチン氏、ウクライナ巡る交渉にオープンと米国に示唆-関係者<bloomberg日本語版>2024年1月26日 2:31 JST 

  • 協議ではウクライナの安保に関する取り決めも含まれ得る-関係者
  • 米当局者は懐疑的、プーチン氏が戦争終結を望んでいる兆し見られず

ロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの戦争を終結させるための協議に米国が応じる用意があるか瀬踏みしている。

  ロシア政府に近い関係者2人によると、プーチン氏は間接的な経路を通じて、将来のウクライナの安全保障に関する取り決めも含め、話し合いにオープンだと米国に示唆した。

  米当局者はそうした提案は把握しておらず、プーチン氏が戦争終結に向けた方策を真剣に検討している様子は確認できないと述べた。

  ロシアが協議に前向きだと示唆することで、たとえそれが不誠実なものであったとしても、ウクライナの同盟国の間に分断の種をまき、ウクライナ政府を孤立させる恐れがある。ロシアの完全撤退を盛り込んだ和平案への支持確保を目指すウクライナのゼレンスキー大統領の取り組みを損なうことにもなりかねない。

  部外秘の情報だとして匿名を条件に語ったその関係者によると、ロシアの意向は先月、仲介者を通じて米高官に伝えられた。プーチン氏はウクライナに中立の立場を維持するよう求める要求を撤回し、最終的には北大西洋条約機構(NATO)加盟への反対取り下げについても前向きに検討するかもしれない、と関係者は述べた。

  ロシア大統領府のペスコフ報道官はブルームバーク・ニュースの質問に対して「プーチン大統領はかねて、ウクライナに関する交渉に前向きであることを表明してきた」と述べた。

  一方、米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は、指摘されているようなロシア政府の立場の変化については把握していないと説明。「ロシアと交渉するかどうか、するならいつ、どのように行うかを決めるのはウクライナだ」と述べた。

原題:Putin Sends US Signal on Ukraine Talks, Sensing Advantage in War(抜粋)

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