Philip Lagerkranser

  • 一時、初めて6万9000ドル超え-ETF需要など後押し
  • ある程度の利益確定売りが出るだろうとスプリット・キャピタル

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは5日の取引で初めて6万9000ドルを超え、2年余り前に付けた過去最高値を更新したものの、その後反落した。多くのトレーダーが利益確定売りを行ったとみられる。

  ニューヨーク時間5日午前10時10分(日本時間6日午前0時10分)時点で、ビットコインは前日比2.5%高の6万9191.95ドルまで上昇。年初来の上昇率は約62%に達し、全世界株式の指数を上回ったが、その直後に反落し、午後の早い時間帯は6万2000ドル前後で推移している。

  仮想通貨ファンド、スプリット・キャピタルの創業者、ザヒア・エブティカー氏は「ビットコインを購入したほぼ全員が現在利益を得ていることを考えると、ある程度の利益確定売りが出る可能性は十分にある」と指摘した。

  反落はあったが、米国の新しい上場投資信託(ETF)による需要や、次の「半減期」が迫っていることがビットコインの息をのむような上昇を後押ししている。暗号資産市場全体に楽観が広がっている。

  ブラックロックやフィデリティー・インベストメンツなど投資業界大手が発行したビットコインETFには、資金が安定して流入。この純流入額が2カ月足らずで70億ドルを超える一方、供給の伸びを抑える半減期が近づき、強気をあおっている。

US Spot ETFs Help Drive Bitcoin to a Record High

  OSL・SGのトレーディング責任者、シュテファン・フォンヘーニッシュ氏は「スポットETFの現在の勢いと半減期の接近、さらに過去最高値の更新で、これまで相場を傍観していた参加者は真剣なFOMO(乗り遅れ恐怖症)に襲われるだろう」との見解を示した。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、ビットコインのこれまでのピークは2021年11月10日に付けた6万8991.85ドル。当時は新型コロナウイルス禍に対処するため世界各国の政府や当局が打ち出した金融・財政の刺激策がビットコイン相場を押し上げた。

原題:Bitcoin Retreats After Record-Setting Run That Topped $69,000Bitcoin Surges to Record Above $69,000 on Sustained ETF DemandBitcoin Surges to Record High for First Time Since November 2021(抜粋)