政府は、太平洋の防衛強化に向け、広範囲の状況を把握し、いち早く脅威を探知する早期警戒機用レーダーを搭載する無人機を自衛隊に導入する方向で検討に入った。硫黄島(東京都)と小笠原諸島・父島(同)には車載式で移動可能な警戒管制レーダーを配備する計画だ。警戒監視の「空白地帯」とも称される太平洋での監視網を整備し、活動を活発化させる中国軍への抑止力・対処力を高める。

 複数の政府関係者が明らかにした。政府は年内に改定する防衛力整備計画などの安全保障3文書に、太平洋の警戒監視体制の強化を盛り込む方針で、その具体策の一環となる。

 早期警戒機用レーダーを搭載する機体は今後詰めるが、海上自衛隊が2027年度に導入予定の米国製の滞空型無人機「MQ9B シーガーディアン」が有力だ。長時間の滞空が可能で、航続距離は約4900キロ・メートルに及ぶ。

 洋上監視用の早期警戒機は「空飛ぶレーダーサイト」とも呼ばれる。陸上や艦艇からでは水平線の関係で見えにくい低空や遠距離の目標の探知能力に優れ、低空飛行する航空機や、艦艇などを早期に発見する役割を担う。無人の早期警戒機が配備されれば、より広い範囲を長時間にわたり警戒でき、省人化や隊員の負担軽減にもつながる。

 無人の早期警戒機の離着陸には硫黄島や南鳥島(東京都)の滑走路も活用し、効率的な運用を目指す。

 加えて、島へのレーダー配備も進める。移動式レーダーを配備する父島では今年度から調査に着手する。硫黄島にある固定式レーダーは移動式に変更する。

 政府が太平洋での警戒監視体制を強化するのは、中国を抑止する上で不可欠だとの判断からだ。中国軍は、台湾有事などに際し、伊豆諸島からグアムを結ぶ「第2列島線」の内側への米軍の接近を阻止する軍事戦略の確立を図っているとされる。小笠原諸島や硫黄島は線上に位置する。

 中国軍による太平洋での示威行動は増えており、昨年6月には空母2隻が初めて同時展開した。同12月には自衛隊機が中国の空母艦載機からレーダー照射を受ける事案が起きた。

 無人の早期警戒機の離着陸には硫黄島や南鳥島(東京都)の滑走路も活用し、効率的な運用を目指す。

 加えて、島へのレーダー配備も進める。移動式レーダーを配備する父島では今年度から調査に着手する。硫黄島にある固定式レーダーは移動式に変更する。

 政府が太平洋での警戒監視体制を強化するのは、中国を抑止する上で不可欠だとの判断からだ。中国軍は、台湾有事などに際し、伊豆諸島からグアムを結ぶ「第2列島線」の内側への米軍の接近を阻止する軍事戦略の確立を図っているとされる。小笠原諸島や硫黄島は線上に位置する。

 中国軍による太平洋での示威行動は増えており、昨年6月には空母2隻が初めて同時展開した。同12月には自衛隊機が中国の空母艦載機からレーダー照射を受ける事案が起きた。