
[6日 ロイター] – ウクライナ軍参謀本部は6日、ロシア石油大手ガスプロムネフチ(SIBN.MM), opens new tab傘下で西シベリアのオムスク州にある同国最大のオムスク製油所をドローン(無人機)で攻撃したと明らかにした。ウクライナ支配地域から約2700キロの距離に及び、ウクライナによる攻撃としては最長の一つとみられる。ロシアの地元当局も攻撃を確認した。
参謀本部は、攻撃によりオムスク製油所で火災が発生したと述べた。同製油所はロシアとカザフスタンの国境近くに位置する。
オムスク州知事はウクライナが製油所を攻撃したとし、ロシアの防空システムがドローンの大半を破壊したと述べた。死傷者はおらず、緊急部隊が現場で対応しているという。製油所がどの程度の被害を受けたかは現時点で不明。
ウクライナのゼレンスキー大統領は夜のビデオ演説で、今回の攻撃について「ウクライナ軍にとって重要な成果だ。シベリアも今やウクライナの精密攻撃の射程内にある」と評価した。
ウクライナの防衛技術企業ファイア・ポイントは、改良型ドローン「FP1」で攻撃を実施したとし、攻撃ドローンとして「ウクライナのみならず世界」でも記録的だと述べた。「これまでオムスク製油所はウクライナのドローンの射程外にとどまっていた」と説明した。
同社のイリーナ・テレフ最高経営責任者(CEO)は「オムスク製油所は、ロシアの上位10位の製油所の中でウクライナのドローンに一度も攻撃されていなかった2カ所のうちの一つだった」と指摘。「もう一つはイルクーツク州のアンガルスク石油化学だ。両施設ともウラル山脈の向こう側にある。ウクライナ国防軍による作戦の成功後、燃料危機を和らげる役割を担うと期待されていた」と述べた。
ウクライナはロシアの製油所に対する攻撃を強化しており、ロシア全域で燃料不足に陥っている。関係者によると、オムスク製油所は昨年、日量約46万バレルの石油を精製していた。
ウクライナ軍は夜間に、バルト海沿岸の石油輸出拠点ウスチルガ港とビソツク港にも攻撃を加えた。地元知事らによると、カルーガ州とヤロスラブリ州にも攻撃があった。
ロシアが2014年に一方的に併合したクリミアでは、ケルチ港への攻撃で女性1人が死亡したと、ロシアが任命した当局者が明らかにした。当局者によると、クリミア半島最大の都市セバストポリでは停電が発生した。