皇族数の確保策を盛り込んだ皇室典範改正案について、参院野党第1党の立憲民主党は8日、反対する方針を決めた。政府・与党は一部野党の賛成を得て今国会で成立させる方針で、衆院議院運営委員会で審議・採決する10日中にも衆院を通過させたい考えだ。

立民は8日の常任幹事会で皇室典範改正案への対応を決めた。改正案の修正案を提出し、これが否決されれば、反対するとした。立民は旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える制度を批判しており、改正案に盛り込まれた養子の規定について修正を求める方向だ。社民党の福島党首も8日の記者会見で、改正案に「反対だ」と表明した。
与党内からも改正案に異論が出ている。自民党の船田元・元経済企画庁長官は7日付のメールマガジンで、「国会の総意を逸脱したと言わざるを得ない」と苦言を呈した。
一方、衆院野党第1党の中道改革連合は8日、付帯決議案に養子を巡る記載を追加することを条件に賛成を決めた。具体的には、養子の男系子孫に皇位継承資格を付与する是非について速やかに検討し、必要に応じて所要の措置を講じる内容の追加を求める。
立民が反対方針を決めたことなどにより、全会一致にはならない公算だが、政府・与党は国民民主党や参政党などの賛成を見込んでいる。国民民主の玉木代表は改正案について「おおむね『立法府の総意』に沿っている」との認識を示し、参政の神谷代表も「100点ではなかったが、了承するつもりだ」としている。
審議を急ぐため、与党はこの日、10日に衆院議運委で採決した後、ただちに衆院本会議へ緊急上程するよう提案した。野党は持ち帰ったが、与党は13日にも参院で審議入りさせ、会期末の17日までに成立させる考えだ。衆院議運委での審議時間では、与党が2時間35分を提案したのに対し、野党は約5時間を求め、継続協議となった。国会議事堂