[ストックホルム 12日 ロイター] – スウェーデン王立科学アカデミーは12日、2026年のノーベル経済学賞を米スタンフォード大学のロバート・ホール教授(83)と米コロンビア大学のマイケル・ウッドフォード教授(70)に授与すると発表した。授賞理由は「マクロ経済の安定化に関するミクロ経済学的基盤」。
両氏は、効果的な安定化政策を実行する能力を向上させる新たなボトムアップ型の経済モデルを開発した。これにより、経済に打撃を与える変動の激しさを緩和できる、適切なタイミングでの財政・金融政策の実施が可能となり、世界の中央銀行や財務省で活用されている。
経済学賞選考委員会のジョン・ハスラー委員長は声明で「両氏の功績は、現在世界中の各中央銀行や政府によって使われているモデルに安定した理論的基盤を提供した」と指摘。「両氏のモデルによって、エネルギー危機や家計消費の急変動など、経済へのショックにより適切に対処できるようになった」と述べた。
両氏は、効果的な安定化政策を実行する能力を向上させる新たなボトムアップ型の経済モデルを開発した。これにより、経済に打撃を与える変動の激しさを緩和できる、適切なタイミングでの財政・金融政策の実施が可能となり、世界の中央銀行や財務省で活用されている。
経済学賞選考委員会のジョン・ハスラー委員長は声明で「両氏の功績は、現在世界中の各中央銀行や政府によって使われているモデルに安定した理論的基盤を提供した」と指摘。「両氏のモデルによって、エネルギー危機や家計消費の急変動など、経済へのショックにより適切に対処できるようになった」と述べた。
両氏の重要な洞察の一つは、経済の仕組みを上から捉えるトップダウン型の理論に頼るのではなく、家計や企業がミクロのレベルで下す無数の決定を考慮して初めて経済を安定させられるという点だ。
ウッドフォード氏は会見で「当局は、経済の安定化を、経済の中にいる人々がそれをどう理解しているかとは関係なく、誰かがレバーを引いて経済を操作するだけの作業と見なすべきではない」と語った。
ウッドフォード氏によると、中銀が高騰するインフレへの対応に苦しんだ1970年代の石油危機とは違い、2000年代後半の世界金融危機では、新たな枠組みが伝統的な金融政策手段を補う上で役に立った。
「すぐに追加利下げできることだけに頼るのではなく、金利政策が今後どうなりそうかをより明確に表明することが、09年以降の政策対応の重要な部分を占めた」と述べた。
両氏の研究は、金融政策の先行きを示す、いわゆる「フォワードガイダンス」のほかにも、需要が変化しても価格の変化が遅れる「粘着的な」インフレ、「需給ギャップ(アウトプットギャップ)」といった現在使われている概念を広めた。