
【ワシントン=本間英士】米紙ニューヨーク・タイムズは12日、11月の中間選挙で与党・共和党を支援するため、実業家のイーロン・マスク氏が7月初旬以降、計2億7600万ドル(約440億円)以上をひそかに投入していたと報じた。同紙は、マスク氏が米政界への関与を続けることで、2028年の大統領選でも影響力を持つ可能性があると指摘した。
このうち、上院議員候補を支援する特別政治活動委員会(スーパーPAC)には計1億5800万ドルを寄付。野党・民主党側の競合団体が同時期に集めた献金の総額を上回る「米国史上最大級の政治献金」だという。
このほか、南部テキサス州の上院選で劣勢の共和党候補、パクストン州司法長官の支援などに寄付。民主党候補を「社会主義者」などと攻撃するダイレクトメール送付にも投入されたという。
同紙によると、マスク氏は24年の大統領選でも約2億9000万ドルを共和党側に寄付し、トランプ大統領の勝利に貢献。トランプ氏とマスク氏の関係は一時悪化したが、現在は修復している。
今回の中間選挙では、生活費の高騰や長期化するイラン情勢などを受け、共和党に逆風が吹いている。