• ロシアも交渉のテーブルにいるべきだ-トランプ大統領
  • G7での協議の中心は「米国に対する長年の不公平な貿易慣行だ」

トランプ米大統領はロシアの主要8カ国(G8)への復帰を容認すべきだとの見解を示した。貿易問題などで米国と同盟国との間で緊張が高まる中、8日からカナダで開かれる主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)での新たな摩擦の種となる可能性がある。

トランプ大統領はワシントンのホワイトハウス前で記者団に対し、「この会議にはロシアが出席すべきだ」とし、「ロシアが会議に参加していない中でなぜ会議を行うのか」と続けた。

「好むか好まざるかにかかわらず、また政治的に正しくないかもしれないが、われわれは世界を動かしていく必要がある。G7はかつてG8だったが、ロシアは追い出された!」とした上で、「ロシアの復帰は容認されるべきだ。ロシアも交渉のテーブルにいるべきだからだ」と加えた。

2日間の日程で行われるG7サミットでは、トランプ大統領は少なくとも2日目の一部について欠席する見通しだ。米国による鉄鋼・アルミニウム輸入関税を受けてこのところ同盟国から批判が高まっていることから、トランプ大統領がG7への出席を全てキャンセルするとの見方もあった。だが逆に、大統領には自身が掲げる「米国第一」の方針を盾に反撃に出る用意があるようだ。

トランプ氏はツイッターに「G7各国とともに不公平な貿易の取り決めを正すことを心待ちにしている。もしそうならないなら、もっと良い結果を得るまでだ!」と投稿。「私はカナダへ向かい、G7の場で協議する。協議の中心は、米国に対する長年の不公平な貿易慣行だ」と記した。

原題:Trump Breaks With G-7 to Urge Russia Return, Jabs ‘Unfair Trade’(抜粋)